ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00188_自由を使いこなせるか

迷ってしまって何もできないと、よく思う。

 

監視してくれる、応援してくれるマネージャーさんとか秘書さんが欲しい。

 

私は何かを成し遂げたくて、でも今一人だとどうしてもだらけてしまっていて。

 

限られた資源であり、唯一人並み以上にある「時間」を上手く扱えないんだ。

 

上手く扱えていないから余っている、とも言える。

 

本当はもっと時間を有効に使いたいんだ。

 

良い作品を見て感動して、文章を書いて、好きな友人たちとコミュニケーションをとって、音楽を作って、仕事の専門性を磨いて、もっとあるはずの「面白いもの」「楽しいこと」「魅力的な人」に時間を使いたいんだ。

 

どうしてこんなに不全感が貯まるのだろう?

 

本が読みたければ読めばいい。本棚には読みたい本を買ってあるじゃないか。

音楽が作りたければ作ればいい。楽器だってパソコンソフトだっていつでも開けるじゃないか。

魅力的な友人、いっぱいいるじゃないか。どうして連絡をこちらから取らない?

 

あぁもう、うるせぇなぁ、黙ってくれよ。

わかってる、自分のせいだ。怠惰なせいだ。ワナビーワナビー言いながら何にもできやしないじゃないか。

 

すごいことをしたい。

あぁ、それは妄想。

出来もしないことを妄想しているだけ。

 

悔しい。

今まで幾度も重ねてきた決意と失敗をまた繰り返しているだけにすぎない。

どうしたら抜け出せる? 降りるしか無いのかな?

 

「さっさとやれよ」

「うるさい黙れ」

「自業自得だ」

「矛盾してるぞ」

 

少し、静かにしようよ。

00187_一番の欠点

自分の欠点って、みんな自覚してると思うんです。

私だったら、飽き性、熱しやすく冷めやすい、見えを張ってしまう、真面目すぎる、考えすぎる、だらしない、人と関わるのが苦手、などなど。

 

でも、自分で「現状以上に大きく」考えすぎるせいで、悩みを深くしているような気、しませんか?

 

例えば、「特定のAさん」とだけうまくいかないだけなのに「人(この世の全ての人)と関わるのが苦手」と思い込んだりします。

 

バランス良く長い付き合いができている友人のことも「深いことが相談できない、気を遣ってしまう」なんて考えて悲観的になったり。

自分のすべてを伝えることなんて不躾だし、そもそも不可能なのにね。

 

物事を考える事、好きだし得意だと思ってたけど、それが間違ってた気がする。

体動かしてる方が相対的に幸せだったかも。

人と比べると運動は苦手だけど。

答えのあるテストを解くのは人より得意だったかもしれないけど。

(もちろんその力だってそんなにすごいわけじゃないし)

 

ここで冒頭に戻って。

「自分の欠点より、実は長所だと思ってることが根本的な欠点」なことってありますよね。

長所も短所も偏った見方。自分の特徴の裏にどんな性質が潜んでいるか、考えてみないとね。自分のネガティブなところは、どんな風に役に立っているのか、とかね。



00186_良い計画

あけましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願いします。

 

今年最初の投稿なので、やっぱり今年の目標について書きたいと思います。

今年の目標は

 

「良い計画を立てられるようになること」

 

です。

今まで色々なことについて「変えよう」「やってみよう」と思い、色々なことを思案してきました。

ブログを書くために時間をとろう、運動する習慣をつけよう、貯金するために節約術調べてみよう……など。

 

しかし、どれも続きませんでした。自分にとってあまり納得できない結果に終わり「またダメだった」と嘆くに至ることがとても多いのです。

 

自分にできないことばかり好き放題計画してるような気がしています。

大風呂敷広げすぎ、と以前ともだちに言われました。

全くもってそのとおりだなと思います。

 

自分にできることを自覚して、その範囲内で少しずつ新しいこともしていく。

焦りもしますが、一つずつ一つずつ。

今日はとりあえず部屋の掃除をします。

00185_必要な危機

センセーショナルな危機が足りないかもしれない、という妄想。


いろいろなことをしっかりこなせる、行動力のある人というのは、危機意識があるような気がします。

命の危険にあった経験とか、これを失敗すると大損するとか。

 

自分が今まで、あまりにもストレスのない状況にいすぎたのではないか、と思ったりします。
頭が平和ボケしているから、漫然と現状維持しちゃっているんじゃないか、とか。

なんとなく、持病があったりとかストレスフルな環境にいる人の方が強くて自己主張もしっかりできるタイプのように思えます。

自分も病気がはっきりした時からの方が、生きる目的ができたりした気もしますし。

 

でも、ストレス溜まった時に発狂しちゃった前科もあるし。
平和なら平和のままの方がいいのかな。
むやみに他人に憧れることこそ、やめるべきなのかも。
耐えられるレベルのストレス、耐えられるレベルの危機を感じればいいのかな。

00184_第五話『山川町のひとたち』

向こうから髪の長い女の人が歩いてきて、ちょっと気まずくなってしまった。

向こうも筆者に気づいて、ちょっとバツの悪そうな顔をした。

 

「ごぶさたですね」

話しかけてみた。話したくないと思っていたり、それでも話したいと思っていたり、そのくらい頭の中にいる時間の長い人だった。

「ヤマカワさん、ごぶさたですね」

思っていたより、普通の返事だ。あんまり表情は良くないけれど。

 

「……なんか、ごめんね」

筆者が謝る。唐突だと、自分でも思う。それでも、他に言葉も出てこないし、伝えたいことなんてそんな形でしか口にできない。

「どうしたの? 何か謝られるようなことしたっけ?」

自然なように彼女は答える。あまりにも自然に少し表情を崩した彼女の返答が、筆者には白々しいようにも思えた。

 

「あのときの、あれ。ごめん」

「どれのことか、わからないよ」

「何っていうか、あなたの気持ち考えないで色々わがまましてて」

「いきなりワケの分からない謝罪始めてる今も、全く私の気持ち考えてないでしょ?」

 

彼女に言われてはっとした。あきれた、という表情で彼女は筆者を見た。

「そうだね、ごめんよ」

「だから、何についての『ごめん』なの?」

「あなたの気持ちを考えずに勝手に謝罪とかして、ごめん」

「はいはい。分かったわ」

「許してくれる?」

「許してるよ。でも、『許したよ』って言ったって、どうせ許したと思ってくれないでしょう?」

 

昔と変わらず、彼女は核心を突いて筆者の言葉を止まらせる。

 

昔からそうね。あなたは私のことを信じてくれなかった。私というより、他人一般を信じてはいないと思った。家族だったり、友達だったり。どこかで他人を過剰に持ち上げたり、過剰に見下したりしていた。それは今も変わってないようね。私にはあなたの過剰な感じが苦手なの。そんなに謝るなんて、謝られても許さないなんて、私をどんな悪人だと思ってるの? あなた自分がそんなに謝られて他人を許さないの? 私もあなたと同じ人間なの。そこのところ分かってよ。どうせまた「あぁ、また怒らせちゃった」とか思ってるんでしょ? そのくらい耐えられるようになってよ、男でしょ。

 

ひとしきり言われた後で、彼女から「ごめん」と言われた。

自分でも悲惨な表情をしているなと分かる。

「こっちこそ、ごめん。ありがとね」

筆者は笑う。そんな形でしか、しっかり叱ってくれる彼女に誠意を返せない。

「嫌なことは早く忘れて、ゆっくりしなよ」

「ありがと」

「強くなりな」

「うん」

「それじゃ、ね」

「うん、またね」

「もう会わないほうが良いと思うけど」

「……そっか。そうかもね」

「あんたが会いたいなら、会ってやらないこともないよ」

「ありがとう。それじゃ、またね」

「はいはい、またね」

 

~完~

00183_とにもかくにも

何も言わないと何も分かってもらえないと思います。
何もしないと何も変わらないと思います。
今日は前向きな話です。

人に頼るのはやっぱり不確実なんですよね。
自分から動いた方が確実。

自分がやりたいことなのに、
人任せにして、人のせいにして。

「そんなことわかってる」
と言いたくなるけれど、
「わかっていればその通りにできるはず」
なので、
結局「わかっていない」または「理解が浅い」。

ゴールを見据えて歩いていかないと、きっとたどり着けません。
とにもかくにも、やるしかないのです。