読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00016_やる気と状況の相関

私にはよくある話。
結論を先に申し上げると、
「出来る状況から遠いときほど、やる気が高い」
という話だ。
 
分かりやすい一例として。
仕事中に「あ、これ文章にしたら面白そうだな」というアイデアが降ってくる。
まれに業務が手につかなくなるくらい、
「ああなったらああして、こうなったらここをこうして……」
と妄想がどんどん膨らんでいく。
こうなっているときが、一番モチベーションが高い。もちろん仕事中なので実質的な作業はできない。せいぜい空き時間にスマホにメモるくらいか。
さて、晴れてその日の仕事が終了して、意気揚々と帰宅したその時。
まず、パソコンの電源を入れるのが億劫になる。さっきまでの熱意はどこへやら、だ。
とりあえずまずはいつもの流れになってる、入浴と夕食準備をする。正直この時にはもうモチベーションは半分以下になっている。
夕飯を食べながら、Twitterを見たりようつべを見たりしていると、面白い文章や動画にどんどん出会う。
この時にはだいたい昼間浮かんでいた奇跡のアイデアのことはとんと忘れてしまっているのだ。
ひとしきりネットサーフィンが終わったところで「あぁ、そう言えばあんなこと考えてたな……でも眠いから今日はいっか……」となり、いつも通り成果0のまま床につく。
 
こんなんじゃダメだということくらい、良く分かっている。
分かっていながら何も行動を起こさない。
そんな自分に時折強い嫌悪を覚える。
 
まれに「さぁ書こう」という段階まで進むことがあっても、
「どう書き出したらまとまるんだろう」
「間違ったこと書いちゃわないかな?」
「きっと誰も読んでくれないよな……」
などと否定的な考えが去来する。
ろくな成果にならずつぶれ、時間の浪費に終わる。
 
こんな風に。
こんな風に。
何の益にもならない無為な時間を、
幾度も幾度も繰り返してきた。
同世代の人々が積み重ねるべき経験値の半分にも満たないまま、恥を晒して生きている。
 
経験値を積み上げる速度は人によって違っていると思う。
右上がりの直線のグラフで表すとして、人によって直線の傾き値が異なるのだ。
年を経れば経るほど、両者の差は開いていく。その差を悔しみ、やがてどうしようもないことに絶望し、最後には何も感じなくなるのか。
虚無感に包まれる。