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ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00018_希望に殺される

「頑張ればなんとかなる」と言われることは、割と多い。
「可能性はゼロではありません」と励まされることも、しばしばある。
 
希望がある。可能性がある。
その実現のためには努力が必要になる。
 
ゼロではない可能性のために、
実際には小数点以下何桁も0が続くくらい低い可能性のために、
貴重なエネルギーを割いてしまうことが、この歳になっても、まだある。
 
たとえば「国家資格を取って独立しよう! 高収入も見込めそう!」
と考えて、ユーキャンに何万円もの額を支払ってしまうとか。
届いた教材も半分くらいしかやらず、結局受験すらせずに諦めてしまう。
 
唐突に今までの自分とは全く関係のない世界に希望を持ち、
時間と体力と金銭という貴重な貴重なリソースを浪費してしまうことが、すごく多い。
この希望は、言い換えれば現実逃避でもある。
現実の辛さから目を背けるために、
遠い世界の明るい部分だけを認識して、
そこに向かって「全力を振り絞れば(笑)」幸せになれるのではないか。
そんな思い込みを元に走り出して、いろいろ失うだけ失って、また元の位置にもどる。
ないし、後退する。
 
こんな風に、色々な希望に目移りする中で、
本来実現可能だったはずのことまで叶わなくなる。
 
冷静になると、そんなことばかり頭を駆け巡るようになる。
年を経るごとに、より強烈に可能性を希求し、より深く消耗することになってくる。
何かにすがるしかなくて、全力ですがるから、持って行かれるものも多い。
これからまた少しずつそういうものが増えていくのだろうか。
 
もっとスマートに、計画的に生きていきたいなぁ。