ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00021_良い人

私は、出来るだけ他人のことを嫌いたくない、と考える人間だ。
 
どんな人にでも良いところはある。
欠点だって言い換えれば、考え方を変えれば長所になりうる。
自分に見えている一面だけで悪い人なんて決めつけるのは良くない。
 
そんな考えを地で行く人間だ。
 
良いところしか見ようとしない。
自分を騙しながら生きているのかもしれない。
 
結局人を見る目が育っていないなと感じる。
本来は「良い所も悪い所もあるのが人間」なはずなのに。
悪いところを意図的に認識しないようにしていたせいで、
かえって人を多面的に理解する能力が欠損してしまったように思う。
 
職場で他の人たちが、その場にいない上司の愚痴を言っていて。
私はニコニコ笑ってごまかすだけで、愚痴に参加せず乗り切る。
 
一生懸命やってる人じゃないか。
すごい強みだってあるじゃないか。
自分なんかが不満を言うのはおこがましい。
 
そんな思いが去来し、何も言わなくなる。
 
そんなにひどい人、と思えるような人には、なかなか出会ったことがない。
身の回りの人たちは、みな素晴らしい人たちだと思う。
ただそういう軽率な思い込みは、
他人への興味を削ぎ、
判断力を育てず、
結果として自分の不利益に繋がるように思う。
 
脳天気なだけでは生きていけない。
今までよしとして来なかったことについても、
知っていく必要があると感じている。
出来るようになる必要があると感じている。