ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00023_全か無か

ある人のことが嫌いだった場合、
その人の言うことは全て否定したくなってしまう事がある。
 
「頑張らなきゃ出来るようにならないよ」
という、至極当たり前のことでさえ、
嫌いな人が言ったときには
「頑張ったって出来るようにならないこともあるよね」とか
「そう言って頑張らせるけど結局頑張らせたほうが自分に都合がいいからそう言うんでしょう」とか
「もうちょっと具体的に指示出せよ」とか
「自分がまず頑張ってみろよ」とか
「たまたま上手くいっただけのくせに偉そうに言うんじゃねぇよ」とか
考えてしまうことがある。
それで結局「がんばること」自体に対して否定的になってしまい、
自分の士気を削いでしまう、なんてことがある。
 
実態のところは、
どんなに嫌いな人であろうと、
100%間違ったことを言う人なんていうのはなかなかいない。
相手の言い分にも認める部分はあるし、
参考にしていける部分もあるものだと思う。
それを「言った人が嫌いだから」という理由で、
正しい考え方に対してまで否定的になってしまうことは、果たして良いのか。
逆を言えば、常に正しいことだけ発信し続ける、ということも不可能だ。
長所は常に在り、短所も常に在る。
発言者によるバイアスは、取り除いていきたいと思う。