ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

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今日は成人の日ということで、成人式に絡んだ話をひとつ。

北九州の成人式がヤバイ 「ど派手衣装」レンタル店が語った「本音」 - withnews(ウィズニュース)



ニュースなどでも派手な格好をした若者がいるということで話題になっていますね。
それらは往々にして「迷惑をかける」存在として報道されているし、
自分自身「あぁ、成人したのに迷惑な人たちだなぁ」という思いで見ていました。

でも、この記事を読んで考え方は変わって。
言われてみりゃ派手なカッコするにはお金がいるわけで。
その金を自分で稼いだのであればそれは凄いことだし。
時間をかけて打ち合わせて用意したのであれば計画性だって凄いし。

何となく、偏屈な目で見ている自分を恥じる思いがしました。
自分の成人式の頃、というのはあまり記憶が無いのですが。
弱々しい私はちょっと派手な人たちとか、怖い人たちとかを見ると身構えてしまいます。
鬱屈とした学生時代を送ってきたせいかもしれませんね。

一方で、成人式を機会に羽目をはずしすぎてしまう人もいるとは思うし。
そういう人たちはやっぱしっかりして欲しいと思うんだよなぁ。

翻って自分。今の若者たちが「こんな大人になりたい」と思えるような大人になれているだろうか。
「ヤマカワさんが言うならしょうがねぇ」と思ってもらえるくらいの大人になれているだろうか。
社会に染まっていない彼らだからこそ、相対する大人の実力(肩書とか年齢とか経済力とかでなく)を見抜いてくるんじゃないかなとも思う。
そういう相手と対峙して、対等に渡り合えるようにならねばな。

最後に。
二十歳を過ぎたのはもうだいぶ昔だけど、最近ようやく「人に成れてきたかもしれない」という実感が沸きつつある。
大人になる、ともまた違う。
人に成る。成人。
今はまだきっと未完成人。
きっと死ぬまで完成人目指して歩いていくんだろうなぁと思う。