ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00350_特になし

小学生のころ、日記をつけておりました。

学校の宿題ではなかったと思う。でもどうしてつけ始めたかは自分でも覚えていない。

最初のうちは色々な出来事を書いていたんだけれど、後半から

 

「書くことがないのでこれでおわり」

 

とだけ書いて終わりにしてしまう日が続いてしまった。

そんな記憶がございます。

いや、それなら別に書く必要ないやろ、とか思ってしまいますな。

特になし、ねぇ。実際は色々感じたことがあったり、楽しいことや辛いことがあったはずなんだけど。

結論、日記を書くのに飽きてしまったとか、面倒くさくなってしまったとかなんだろうなと思うのです。

 

文章を書くことについてのエピソードをもう一つ思い出しました。

小学生の頃の作文。修学旅行の感想を書いた文章。

当時6年生だった自分は、何の考えもなく

 

「〇〇日~〇〇日は修学旅行でした。××に行きました。Aを買いました。次にBを買いました。最後にCを買いました。また行きたいです」

 

という、なんとも「小並感」な作文を先生に出しました。

その時先生に苦笑されたのを覚えています。

 

「あったことを書いただけじゃん」とか何か言われた気がしますが、詳しくは覚えていません。

 

その時に別の子が書いた作文も発表されたのですが、その子の作文は家族とケンカをした出来事やその時感じたこと、その後の反省まで、感情豊かに描き出されていたものでした。大人になった今、そこで書かれた文章の一部を思い出しても、小学生でよくここまで書けるなぁ、と感嘆するような文章です。



そういうところまで話を聞いて、ようやく自分の文章のどこが駄目だったのかを理解しました。出来事をそのまま書くだけじゃいけないんだ、と。幼い文章ではカッコ悪い、と。

 

話が急に変わりますが、たぶん自分は文章書くの向いてないんじゃないかなと思います。

面倒くさがるし、比喩とか書けないし、読書量も少ないし。

それでも、書いていきたいんだよな。

もう十五年以上も「文章を書きたい」と思って生きてきたんだ。

今更引っ込みがつかないよな。積み上げてきたことを積み上げ続けるしかないんだ。