00466_痛み
痛い思いをしたくない。
痛みに慣れることができない。
その瞬間はそれほど痛くなくても、思い出して未来にわたって無限に痛みが続く。
そんな時は「ああもう」「死ねよ」「クソが」みたいなどうしようもない独り言が出る。
痛い思いから逃げている自分を責める自分も声がでかい。
いつまでも甘えているなと、甘えてきた自分の自業自得を今受けているんだと、
うるせぇな、やめろよ。やめてくれよ。
分かっているから静かにしてくれないか。
分かってるくせに何も変わらないじゃないか、それは分かっていないってことだよ。
頭の中ではほとんど常に対話が行われている。
ある考えには反対意見が自生する。自制心を取っ払ってしまいたくなるけれど、それがなかなかできない。すべきでないのかもしれない。無根拠に現状を肯定する声も大きい。
どっちも自分なのに、どっちも自分でないような。
自分と自分が言い合っている間に自分がいて耳をふさいでいる。
自分しかいないな、自意識過剰だとまた声がする。
少し静かにしてくれないかな。