00109_夢が覚めるように
幸せが不幸に切り替わる瞬間、というのがある。
愛が冷める瞬間、とも言える。
どんなに冷静になろうとしても、気持ちは変えられないものだと思う。
なんなんだろうな。
夢のような幸せだと思っていたら、本当に幸せは夢でした、って感じだ。
目が覚めて起き上がる世界は辛いのかなぁ。
なぜだか怖い。
嫌われることも、認められないことも、辛い思いをさせてしまうことも。
ずっと幸せでいると、普通に戻ることすら「この下降がずっと続くのではないか」と不安になる。
普通に戻ったって今まで長くいた世界よりよっぽど上にいるのに。
不幸の予兆を感じて不安になる。
辛い一日が来るならば。
じっとこらえてやりすごし。
また夜が来るのを待とう。
夢が覚めても忘れぬようにね。