ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00547_滑稽に見える所作も本人は明確な理由に基づいて取っていることが多い

悩みに悩んだ末に取った行動が、周囲から見てとても滑稽に見える、なんていうことは良くある話。

思いつめると正常な判断ができなくなる、というのは自分もそうだった。

 

こういうとき、「周囲からは滑稽に見えるからやらない方がいい」なのか、「自分が明確な理由を持っているんだから自分がしたいことをした方がいい」なのか、ちょっと分からない。

自分は割と周囲の目を気にしがちな人間だと思う。

そういう人間こそ、本当に切羽詰まった時にとる行動は破天荒だったりしてしまう。

そんな風になる前に人に相談すればよかったのに。

 

他人が「こうしたらよかったのに」と言うようなことって、だいたい本人も自覚している。それでもその選択肢が取れないのには理由があるんだ。きっと本人にしか分からない奴で。

 

そもそも正常ってなんだろう。正常な判断しかしない人間は果たして正常なのか。

正常な判断をしなければいけない理由はあるのか。

 

結局言葉でうまく切り取れる事というのは少ない。

どんなに丁寧に切り取ろうとしても、漏れや反証が出てくるし、正しいことを言おうとしたら「生き物は必ず死ぬ」くらいの抽象度合いでしか語れなくなってしまう。

もっと具体的なところの、生々しいことを語っていきたいものだが。

 

こんな風に正常だとか異常だとか、そんなことにこだわるのも随分滑稽に思えるな。

なんでか分からないけど、こういうことを考えてしまうんだよな。