ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00324_『統合失調症のひろば』に対談記事が掲載されました

 タイトルの通り、昨日発売の日本評論社統合失調症のひろば』に、私ヤマカワとメンヘラ.jpの編集長、小山晃弘さんの対談記事が掲載されました。

 

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 「ソーシャルワーカーはどこにいる? そろそろお金の話をしてみよう」と銘打たれた記事になっておりまして、なんと一番最初の記事でございます。私もとってもびっくりしました。

 

 今回のお話は、メンヘラ.jpに掲載された私の読者投稿(https://menhera.jp/1203)を、日本評論社の編集長さんが読んでくださったことから始まりました。突飛な言動を淡々と書いた記事ではございましたが、幸いなことにとても興味を持っていただけたようです。小山さんを通じてご連絡をいただき、対談をさせていただくこととなりました。不思議なご縁があるものです。発狂して喪うものばかりかと思いきや、捨てる神あれば拾う神ありってやつかもしれません。自分の体験談を書いたことでこんな出会いに恵まれるとは思ってもいませんでした。

 

 記事をお読みいただくと分かるかと思いますが、対談ではありつつも、小山さんのお話の方が量も多く歯切れもよく、読んでいて面白いものかと思います。私もあのくらいしゃべりがうまくできれば良かったのですが……まだまだ、修行が足りませんね。

 

 しゃべりの修行というのは置いておいて、精神保健福祉士としての修行もまだまだ本当に足りていないな、と痛感しました。そういう意味でも今回の対談は私にとって貴重な機会でした。先日、完成した書籍を拝見することができたのですが、そこに記された記事の圧倒的な力。精神科医精神保健福祉士社会福祉士……おひとりおひとりの葛藤、主張、経験、知識をまざまざと見て、「やっぱり、プロは違う……」なんて思ってしまいました。自分も有資格者なのにな、プロとしての自覚はどうした。

 

 話はそれてしまいますが、少し最近の悩みを。

 Twitterでも少し書きましたが、精神保健福祉士を名乗り、福祉の仕事をしていることに葛藤を感じております。本当に自分がしている支援が正しいのか、お金をもらっているのにこの程度の支援しかできなくて申し訳ない、だからといってこれ以上の支援は私にはできない、などなど。

 

 そんな気持ちが渦巻く中、『統合失調症のひろば』で支援者の方々の文章を読むことができました。

 読んでみると、皆さま思っていた以上に自分と似たような葛藤を抱えていらっしゃいました。そんな葛藤についての声を聴く中で「よくある悩みなんだな」「自分も間違っていないのかもしれない」と少し勇気づけられた気分となりました。私と小山さんの対談も、同じように誰かの役に立っているのかなぁなどと考えると、とても温かい気持ちになります。

 

 そんなこんなで。

 またぜひ機会を見つけて『統合失調症のひろば』に文章を投稿させていただきたいと思いました。やっぱり私は「生きづらさ」をテーマに仕事をしていきたいし、文章を書いていきたいんだなと思ったのです。悩みも多いけれど、この道を歩いていこう。