ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00004_ふとしたとき

御アクセスありがとうございます。
ヤマカワでございます。
 
何気なく生活していて。
目覚めて、ご飯を食べて、歯を磨いて身支度して、
仕事して、帰宅して、風呂に入ってご飯を食べて、寝る。
 
一人暮らししていると、当たり前ですが一人でいる時間は長いです。
ぼけっとしていると色々思い出してしまいますね。
大概は良くない思い出だらけです。
 
体育のサッカーが下手くそでバカにされたこと。
調子に乗った奴らから投げつけられた嘲笑。
サークルに馴染めず孤立していた時間。
友人を軽く裏切ったその彼女。
上司に失敗を報告するまでの長い時間。
力なく床に寝転がり何もない天井をじっと見つめたこと。
上司に言われた皮肉。
遺された血痕と干したままだった洗濯物。
遺書を書きながら流れていった涙。
首吊りに失敗したときダメにしてしまったネクタイ。
発狂した私を連れ帰る母の涙と手のぬくもり。
職場四階の窓から半身を乗り出して見た地面までの距離。
ベッドの上で寂しく笑ったあの子。
改札前、最後に涙を浮かべた目を向けてくれたあの子。
優秀な友人と較べて劣る自分。
些細な指摘で流れた涙。
休職が決まった時に心の片隅で嗤っていた自分。
15kg太った自分の身体を鏡で見たとき。
 
 
こんなことを思い出すとき。
私は非喫煙者だけれど、深呼吸して、吐き出した空気をぼうっと眺めていたくなります。
自分から吐きでた煙が少しずつ世界に吸収されて見えなくなっていくさまを、ぼんやり眺めていたいのです。