00296_書きたい
書きたい。
それは、本当に「書きたい」という気持ちなのか。
巧い文章を書いている人にあこがれて、その人みたいに称賛を受けたいだけじゃないのか。
自分の能力が高い、ということを誇示しようとしているだけじゃないのか。
だって、別に言いたい「こと」があるわけでもないんでしょう?
「何か」書きたいって、そりゃ順番が逆だよ、という話です。
何が言いたいのかわからなきゃ、何も言葉も出て来やしないさ。
もしかしたら、言いたいことはあるけど言葉にできないとか、言葉にする勇気がないとか、そういう可能性もあるかな。
こんなことを言っていることを他人に知られたら嫌われてしまう。
だとか
そんなことを言っているなんておかしい、と批判されたらどうしよう。
だとか
そんな弱々しい感情のせいで、言葉にできずにいるんだ。
別に言わないのは構わないけれど、そんな弱々しい人間にあなたはなりたかったのか。
なりたくないなら言えばいいじゃない。
嫌われようが、炎上しようが、それもまた自分の姿でしょう。
痛みに耐える覚悟もないままで、おいしいとこどりだけしようとしたって、そりゃあ無理さ。
負うべき覚悟は負いなさい。さもなくば文句を言うのをやめなさい。