ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00235_生まれ消える決意

もう何度も何度も、「これをやろう」と決意をしている。

それはほとんどすべて叶わず裏切ってきた。


どうしたら良いのだろう。


「自分には無理だから誓わないようにする」が正解なのか。

「少しずつ焦らず時間をかけて取り組もう」が正解なのか。


おそらく両方だ。


今までと同じやり方をしたら、今までと同じように失敗するだけだ。

本当にやりたいなら、やり方を変えるべきだし。

本当にやりたいわけじゃないのなら、もういっそのこと見切りをつけてもいい。


だいたい、意志の力なんて大きく見積もるべきじゃない。

逆境に勝ち続けるほどの意思なんて、持っていない。


それであれば、環境を変えること。

誰かに助けを求めること。

今までと違うやり方を考えてみること。


「小説を書こう」

「資格を取ろう」

「作曲しよう」

「エッセイを書こう」


今日もまた妄想が生まれては消えていく。

妄想を決意するだけでなぜかしあわせな気持ちになり、その感情はやがて上がった以上の幅で下落して「またできなかった」と自分を責めてくる。

そろそろ自分を見返してやりたい。「ちゃんとできるんだよ」と言ってあげたい。示してあげたい。このまま悲しむだけではいられない。


この決意だけは消させない。

00234_悟るべきこと

失敗を繰り返しているなら、そろそろ悟るべきかと思ったり。


意志が弱いからうまくいかない、と思い込んでいるけれど。

意志はあるけれどうまくいかない、という可能性もある。

意志の強さなんて、なかなか測れるものでもないし。


同じやり方を繰り返したってできないものはできない。

偶然一度だけうまくいったやり方も、何度繰り返したって確率は低い。


問題は、「原因は何なのか正確に知ること」だと思う。

原因は多分ひとつじゃないから、いろんなことを試してみなければならないけど、

やってみなければ始まらない。わからない。

しっかり反省します。

00233_支離滅裂

いつも、このブログの文章は思いついたことをそのタイミングで書こうと思ってやっています。


最初に考えていた結論と全く逆になることもあります。

でもそれでも良いのかもと思っていて。


そりゃあもちろん、整えた文章を書こうと思えば書けるんですが、

なにせ疲れる。

流れの赴くままに書くほうが楽に書けます。

その分、支離滅裂になっちゃうんだけどね。


でも、ブログでそんなことばっかりやっているうちに、

自分の人生も気ままに流された支離滅裂なものになっている気がしてきました。


易きに流され、易きに流され。

私が今まで努力して成功したことなんてあったでしょうか、

なんて考え始める始末です。


もちろん努力はしたんだろうけど、全然違う気がしてしまう。

この歳になってもまだ、自分の生き方が定められないでいます。

一生フラフラ、っていうスタンスが定まってしまいつつあるなぁ。

もっとちゃんとしたいなぁ。

00232_継続は力なり

継続は力なり、って以前にもタイトルにしたことがあるような気がします。

続けて行けば力がつく、というのは実際そうだと思うし、自分が実現するのがとても苦手なものでもあります。


どうしても体調の波があるときに、継続を止めてしまう自分がいます。

「もういいか」なんて勝手に自分で決めてしまったり。

最初に決めたことをすぐ破ってしまう。

やるといったことをやらないことがクセになってしまっている。

これを直さなければいけない、ということも重々わかっていながら、

「すぐ破られる約束」の代表格になっている。


やるといったことを守る。できないなら、理由をしっかり考える。

やっていきましょう。

00231_自分も他人も人間

自分も人間。

他人も人間。

人間は不完全。間違いをすることもある。いつも完璧で対応できるわけではない。


だから、自分が間違えても許す。

だから、他人が間違えても許す。


自分と他人が分かり合えないとしても当たり前。

分かり合えないことを悲しむ必要はない。


言葉の上ではそうかもしれないけど、あんまり現実的に思えないのは、私が甘いからでしょうね。

自分の間違いが許せないことがある。

他人の間違いに苛立つことがある。

他人と分かり合えないことに悲しみ、苛立つ。

そんなことばかり続けていた気がします。


一方で「間違えたってしょうがないじゃないか」とか、自分に都合よく考えて、怠惰になってしまうこともあります。言い訳ばかり探しているんだ。


変えていきたいことばかりだ。

00230_先生と助手その2

先生「行き詰まってしまったな……」


助手「最近そういうため息、増えてきましたね」


先生「どうしても、頭がうまく回ってくれなくてね」


助手「以前は色々な考えがどんどん湧き出ていたじゃありませんか」


先生「そうなんだよ。今では思いつくことも少なくなったし、どれも非現実的に思えてしまう」


助手「世界が色褪せて見える、とよくおっしゃいますものね」


先生「これが正常なんだ、と自分に言い聞かせているんだよ。あの日からしっかり薬を飲んでいる。非現実的な妄想に囚われることも少なくなった」


助手「でもその分、人生の面白みも減ってしまったと、そう嘆いていらっしゃるのでしょう?」


先生「そうなんだ。社会的に見ればこれが正しい。大人しく過ごし、人に迷惑をかけない生き方だと思う。意思疎通だって、相手を思いやりながら進めることが出来る」


助手「そうです。間違いありません」


先生「そんな自分がとても悲しくもあるんだ。現実があまりにも無味乾燥していてね。なぜ生きているのか、と虚しくなってしまうこともある」


助手「だから、本当は薬を飲みたくないのでしょう?」


先生「そうだ。だが、私は社会的でなければならない。私は生きなければならない。たとえつまらない人生でも」


助手「えぇ。つまらなくとも、苦しくとも、私たちは生きなければなりません。そのために精神を安定させる、そういう意図の服薬です」


先生「そうだ、その通りだ。だがね……」


助手「どうぞ、好きなようにおっしゃってください」


先生「苦しい。これはあまりにも酷い仕打ちだ。もはや人生に希望はない。希望なき人生を希望なく生きて希望なく潰える宿命と知って、いったい誰が前向きになれるだろうか。私にはもう研究を続けていく魂が無くなってしまった。それでもこの研究室から出ていくことはできない。これが私をもっとも長く生きながらえさせることは自明だからだ。私は生きるために、感覚を殺すことを選んだ。だから今、能面のような表情で、人ごとのように自分の無力さを嘆いている。自分の人生が暗くなるという絶望さえ、どこか遠くにあるんだ」


助手「では、妄想の世界に帰りますか?」


先生「いや、そういうわけにもいくまい……」


助手「受け入れていくしかないんです。妄想は、現実ではありません。」


先生「そうだな……そうだ……」


助手「はい、今日の分のお薬です」


先生「あぁ、ありがとう……」


〜完〜

00229_自分には見えないこと

自分には見えないことがたくさんあります。


自分がいないところでみんなが自分のことを何と言っているか、とか。

自分を傷つけまいとして言わないでいる自分の悪口、とか。


知りたい、聞き出したい気持ちは強くある。

それでも、その気持ちはしまっておかなければならない。


聞いて見たところで

「え、そんなことないよ」とはぐらかされたり、

万が一「私はこう思うよ」と言われたとしても、

自分はそれだけで納得できないだろうし、理解できないだろうし、関係を壊してしまうと思うから。


見たいけど、見ない。

心配だけど、気にしない。

見えるもの、感じることから推し量って、

誠実に対応して行きたい。

今までできなかったからこそ、誠実にしていきたい。