ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00279_気まぐれ

絶対過去にも書いたことあるタイトルだよなぁ、と思いつつ。

 

自分を一番的確に表す言葉が何か、という問いについての答えが

 

「気まぐれ」

 

です。

 

えー。ちんぷちんぷ。チンプンカンプン。

 

やっぱ予定に沿って計画的に生きるの難しい。

やる気でないことやったってしょうがなかろう、何のための人生か!

唐突に話をでかくする癖やめたいね。

 

やっぱり自由が好きなんだ。

だったら孤独を引き受けなきゃな。

それが世の中っつうもんだ。

いいとこどりなんてできないぜ。

 

気まぐれだけどルーチン決まってるほうが好き、っていうのもまた面白い性質。

言葉一つで表せるほど浅はかでないのよ、人間ってのはね。

 

気まぐれな自分を受け入れつつ、これからどうしていくか考えなきゃなぁ。

00278_誠

誠実、とか真面目とか、そう言われることの多い人生でございます。

自覚もある。

 

ただ、必ずしもすべて同意できるわけではなくて。

どういうことかというと、ある面ではとても誠実だけど、ある面ではとても適当、みたいなでこぼこの大きい人生、という方がより実態に近い気がしています。

 

誠実でありたいとは思う一方、

誠実であることだけがすべてでもないんだろうな、とも思い始めた今日このごろ。

 

誠実であろうとして、不器用になってしまい、かえって不誠実なことをしてしまったこともある。

すべての人に誠実であろうとするのは、破綻してしまう。

 

真面目になるべきポイントが、ちょっとずれてるな。

そんな思いがあります。人生損してる感が拭いきれない。

 

言うべきことを我慢して言わない、という「真面目さ」は果たして徳なのか。

結局、弱さの正当化のために「誠実」「真面目」なんて言葉を使ってるだけじゃないのか。

 

頭の中の抽象的な倫理的な「在り方」の声との戦い、具体的な日常。

何気ない日常でこそ、自分が試されているなと感じます。

00277_褒めてもらいたいのだ

やっぱり褒められたいのだ。

 

独りで過ごす時間が多くなると、良くないことばかり考えてしまう。

自分の駄目なところ、仕事の悩み、将来の不安。

悩める時間があるというのは幸せでもあり、不幸でもある。

 

褒められたい。

褒められたい。

醜いくらい承認に飢えてる。

 

自分で自分を承認するしかないと言われて。

できるだけ自分を認めるようにしているけれど、

やっぱり望み通りにいかないことが多いのだ。

 

そこをもがきながら坂を上り続ける力がなかなか足りていない。

00276_目玉焼きの焼ける音

朝に些細な幸せがあるといいな、という話。

 

明日で賞味期限切れの卵が冷凍庫に三個あって、どう処理しようか悩んでおりました。

独身おっさんの私です、料理のレパートリーなどそうそうありません。

 

結局簡単に作れるということで目玉焼きを作ることにしました。

ぶっちゃけると他のものの作り方がわからねぇ。卵焼きさえわからん。

 

で、普段はシリアルだけで済ませがちな私ですが、鍋(フライパンは大きくて洗うのが面倒くさい)に油を敷いて、火をつけます。

 

そこで何となく、

 

「あ、いいな」

 

と感じたんです。何がいいかって、ガスの燃える臭いとか。

 

鍋が温まったところで卵を投下して。

 

「じゅわーっ」

 

って音がするのとか。

 

「あぁ、良い朝だ」

 

と、素直に思えました。

なんか家庭っぽい! とか、

温かみあるね! とか、

ほんの少し幸せがわいてきました。

 

これからは、たまに朝にちょっと料理を作りたいなと思うのでした。

もちろん、慣れてくると幸せも感じづらくなると思うので、新しいネタを用意しつづけていかなければなりません。それでも、朝にちょっとした楽しみがあることは、一日を少し明るくしてくれるんだなぁと思ったのです。

00275_上出来

今日はちょっと早くおきました。

一日駄目でも次の日ちゃんとやろうと思えた時点でまず良い。

朝起きたら暖房を付けるのが大事だと思った。

 

自分にとっては思いつくままにつらつらつづっているブログです。

結局頭の中の整理だとか、自分を鼓舞したりだとか、そういう目的の文章が多いんです。

どういうことかというと、決して読者の方を意識した文章ではないのです。

好き勝手文章を書いている。

アクセスを増やしたいのであれば、それこそしっかり読んでくださる方のために色々を整えなければいけないと思う。先日のほっしーさんの著書レビューについては、まだ本書を読んでない読者の方を想定して文章を書きました。これから、そういう文章を増やしていったほうがいいのかなと思っております。

 でも反面、自分の思いつくことをぽろぽろとこぼすだけでも、それはそれで面白いのかもしれないとの思いもあって、自分としてはどちらかというとそういう場を求めているなという気もしています。

 ブログは徒然に書くことにして、しっかりまとまった文章はnoteに書くようにする、とかそういう住みわけもありかもしれないね。

 

 とにもかくにも。今日は早起きできただけで上出来だ。急かされても一歩ずつ歩こう。

00274_やっぱり

ほらやっぱり、早起きに失敗した。

 

五日間続いたのです。まぁ上出来でしょう。

 

今朝は寒く、アラームが鳴ってから布団をすぐに出られませんでした。

先週は温かかったし、それで起きれた、というのもあるだろうなぁ。

 

早起きも辞めようと思えば、辞める理由がいくらでも出てくるものです。

早起きして何するんだろ、それをすることに意味があるのか、それだったら仕事のために体力を温存したほうがいいんじゃないのか……などなど。

 

「他にもっとすべきことがあるんじゃないのか」という思いで、とてもたくさんの「計画」が頓挫してきました。それはもしかしたら終わるべくして終わったのかもしれませんが。

 

何を信じるのかは自分次第です。その「自分」がぶれてしまいがちなこと、とてもよくわかっている。信じるものがほしいね。

00273_ほっしー著『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』

 今日は、Twitterでもフォローさせていただいているほっしーさんの初の著書、『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』の感想を書かせていただきたいと思います。

 イベントで少し直接お話しさせていただくことができ、とても感激したので「ブログでレビューします!」なんて言ってしまったのですが、ちょっと冷静になると「わしにレビューなんてできるんかなぁ……」と不安になってきてしまいました。精いっぱい書きますので、どうぞお付き合いくださいませ。

 

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 『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』(以下、本書)ですが、ご自身もうつ病を患っている(現在は寛解に近いとのこと)ほっしーさんが、症状を改善するために取り組まれたことの経験談が書かれています。その数、延べ33件。多いですね。これだけ色々なことに取り組まれたというのが、まずすごいです。

 

 で、この33件の項目を「お手軽⇔難しい」「効果高い⇔効果低い」という二軸の表に置いていったのが、本書で言うところの「うつマッピング」ですね。本を開いて2ページでこちらの図が載っています。興味のある方はこの図だけまず書店で眺めるのが良いでしょう。そこから気になった項目のところを立ち読みしていく、なんて形で触れていくのもいいと思います。

 

 もちろん人によって「これ、そんなに効果なくない?」とか「これはもっと手軽にできるよ」とかそういう意見も出てくると思います。そういう考えのある方は、ぜひ本書の最初に載っている表を使って、ご自身の「うつマッピング」を作っていただければよいのかなと思います。うつ病に限ったことではありませんが、精神疾患というのは人によって症状の出方も対策の仕方も千差万別なものです。なので、この人に効いたことが私にはうまく効かない、なんてこともザラにあります。「自分の治療法」をしっかり見出していくためには、人の意見・体験を参考にしつつ、自分に合うものをオリジナルで作っていくのが大切になるでしょう。

 

 それでは、もうちょっと具体的なお話しをしていきましょう。私が読んで印象的だったのが以下の項目です。

 

 「ハーブティー

 「認知の改善」

 「思考をシンプルにする」

 「メンヘラコミュニティ」

 

 一つ一つ簡単にお話を。

 ハーブティー、これは単純に私が今までほとんど飲んでこなかったので、ちょっと飲んでみたいなと思うようになった、ということです。メンタルケア専用のハーブティーもあるとのことで、興味がわきました。なんとなくオシャレな感じがして、癒されそうなイメージです。

 

 続きまして「認知の改善」。そうなんです、私も認知結構歪んでるんですよ。

 「完璧にやらなきゃ」「自分は駄目な人間だ……」みたいな非現実的な思い込みが強い。頭では分かっていても自動的にこういう思考がわいてきてしまう時が、しばしばあります。そんなときに思い出したい項目がこの「認知の改善」でした。認知行動療法、私も言葉くらいは知っているんですが、ちょっと勉強してみたいと思いました。本書内で紹介されている『いやな気分よ、さようなら』を読んでみたいところでございます。

 

 「思考をシンプルにする」も、認知の改善と同様ですね。これはアドラー心理学の本でも言われていましたが、自分で考えを複雑にしてしまうせいで、悩みが深まる。思考をシンプルにすることで、悩みも効果的に減らせそうです。特に本書内で紹介されていた「エッセンシャル思考」というのは良さそうでした。思い返せば私も、何でもかんでも「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」と考えがちでした。いろいろなものを手放していくことで思考をシンプルにできるかも、と思いました。

 

 さて最後、「メンヘラコミュニティ」。

 本書では「難しい」「効果低い」の中でもダントツに厳しい評価を受けている項目です。

 これは実際、そうだと思うんです。関わる相手がどんな相手かわからない。自分が相手に大きな影響を与えてしまう可能性もある。相手から辛い言葉を受けたり、仮に短期的に仲良くやれたとしても、その後関係が破綻して余計に深いダメージを負ったり……そんなことがたくさんあるのです。

 私自身、メンヘラで集まって助け合えたら、と思うことはあります。実際、コミュニケーションを取ろうとしてきたこともありました。一方で、そうしたコミュニケーションが難しく、破綻に終わってしまったこともあります。夢を描きがちになるけれど、現実はとても厳しいものです。

 ただ一方で、ほっしーさんご自身も「いつかはコミュニティを作りたい気持ちもある」とおっしゃっている通り、やっぱり夢は描くんですよね。私もできれば、何かしらのコミュニティの形成に関わりたい気持ちがあります。この夢を何かの形で現わせたら、と思います。

 

 そんな項目がとても印象的だった本書。

 最後に書かれていたこともまた、とても心に残りました。少し引用させていただきます。

 

 「こんな効果の薄そうなこと、チンタラやってても意味ないよ」と思うかもしれません。

 しかし、チンタラやるしかないのです。「これをやったら一発でうつ病が治る!」というものなどないのですから。

 (本書307ページより)

 

 そうなんです、と大きく首を振りたくなる箇所でした。

 精神疾患の治療は、とても地味なものを長期的に根気よく続けていくことが求められます。しかもその中でも「良くなった」「悪くなった」の波があり、そのたびごとに「もういける!」「やっぱり私はだめだ……」と、大きく考えが揺れ動きます。思考の波のせいで船酔いみたいになる、そんなことを私もよく思います。

 だからこそ、些細なことでも継続することが大事なんです。継続は力なり。偶然にもほっしーさんからお話しいただいた「しょぼい文章でも書き続けることが大事」というお話とつながってきました。地味でも今やっている治療やストレスコーピングを信じること、そんなことから好転の一歩が踏み出せるのかもしれません。

 

 そんなところで、とてもたくさんのことを本書から学ばせていただきました。本書もほっしーさんのブログと同様、とても人間味のある読みやすい文章で語られています。うつ病の方も他の精神疾患のある方も、健常者の方も含め、みなさまにおすすめしたい一冊です。