00562_一貫
いつも飲んでいたちょっといいドリップコーヒーに、少し飽きてしまったようだ。
前までは「いい香りだな」と、袋を開ける時にも少しわくわくしたものだが、最近では無感動になっているし、「あの感動がなくなってしまったのか」と少し寂しくもなってしまう。
なので今朝はインスタントのやつにした。これだって別に悪いわけじゃない。
慣れて飽きる、ということは色々なことに起きる。
年始に立てた目標を忘れてしまうのとも似ているかもしれない。
壁に張った夢がただのオブジェと化してしまうようなものでもあると思う。
同じ感情をキープするということはなかなか成しえない。
それが大きなものであればあるほど難しい。
ある程度思い続けていれば慣性の法則的に思い続けられるものでもあるとは思うけど。
それでもまぁ考え感覚は変わるもの、と言う方がしっくりくる。
自分自身もまたどんどん変わっていく存在だし。
周りの人々もまた変わっていく存在だし。
変わらないことそれ自体を以て良いことと言えるわけでもない。
適切に変わっていくことの方がむしろ正しかろう。
しかし、一貫性や安定感を求められるのも事実。
自分が人に求めてしまいがちなのも事実。
ずっと変わらないもの、何だろうなぁ。
最近自分はアクティブになれていると思う。
成長したね、なんて言われることも増えた。
そういえば、大学に入った後高校時代の友人と遊んだ時、
「なんかよくなったね」
と言われることもあった。嬉しい思い出の一つだ。
まぁ、人に「なんか最近悪くなったね」という人もそうそういないとも思う。
自分自身、悪かった時期だって十分にあったが。
それを見て「お前最近駄目だな」とか言われることはなかった。
割と波のある人生を歩んできているので、どの場面で出会ったかによって私の印象は結構違うのではないかと思う。
あぁ、でも真面目さとか固さとか現実検討甘いところとか、その辺はずっと変わらないものかもな。
ネスカフェのゴールドブレンドのインスタントコーヒーは、高校生のころからずっと味が変わらない。
すごいなぁ。
自分がミルクや砂糖を入れてたとか、大学生くらいからブラックで飲むようにしたとかそういう違いはあるけどね。
コーヒーのようにはいかないかもしれないが、変わりゆく世の中において、安心感を与えられるような一貫性を持ちたいものだと思うのです。