ヤマカワラボラトリ

ことばとおんがくがすきなめんへらさん、ヤマカワの研究所。

00533_ドラッグとしての妄想

現状打破についての妄想があるときというのは、現状が良くないときに現れると思う。

打破しなきゃいけない現状だからこそ、現実的な案では突破できなそうだからこそ、妄想が思い浮かぶ。

今からならまだやり直せるから、新しいことにチャレンジしてみよう、とか。

本当に数えきれないくらい、そういう案が思い浮かぶ。

それは無責任な誘惑で、ほとんどドラッグだと思う。

ありもしない幸せな未来を思い浮かべて幸福感を得る、現実逃避。

 

逃避している間に向き合うべき現実はどんどん経過してしまう。

妄想で麻痺していた苦悩も、現実に直面化すればすぐによみがえる。

 

ましてや自分は統合失調症などという診断を受けている身。

手放しの妄想は制御しなきゃいけないと思う。

 

妄想の制御には、変えないことを決めてしまうのが一番いいと思っている。

もうこれをすることに決めたんだから、変えない。変えたいと思ってもそれは妄想だ。

そうやって、ある程度は断ち切ることもできる。

 

しかし考えが変わると「そうやって断ち切ることこそ現実逃避、現状維持のリスクに気づいていない、時間を浪費している」などという責めになることもある。

 

考えが変わりやすいことについては、心理検査でも指摘されている。

秩序を持たないとなぁ。